西暦2205年。
歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」によって過去への攻撃が始まった。
時の政府は「審神者」なるものたちに歴史の守護を命じる。
その審神者の物の心を励起する力によって生み出された「刀剣男士」たちは、
さだめられた歴史を守る戦いへと身を投じるのだった。
一振りの刀剣男士が、本丸を離れて修行の旅へと出発した。
山姥切国広。
山姥を斬った伝説を持つ刀、山姥切の写しと呼ばれている。
……強くなりたいと思った。
旅に出た理由、修行の様子を、主への手紙にしたためていく山姥切。
長い旅は、彼の迷いを少しずつ晴らしていった。
みんなの待つ本丸に帰ろう。
……そう思っていた。
迷いが晴れたという自分の心に嘘はない。
だが山姥切には、もっと強さを極めなければならない理由があった。
ここからさらに激化していくであろう、時間遡行軍との戦い。
自分や本丸にいる仲間たち、そして三日月宗近が戦い続けている意味はなんなのか。
極のその先を求めて、刀剣に思いを馳せる旅路が始まる。